アンチエイジングとカルシウム

アンチエイジングという言葉を耳にしたことがありますか?日本語では「抗老化医学」「抗加齢医学」と呼ばれています。超高齢化社会を迎える日本において、高齢者の健康保持が国家的な課題となっています。そこで、病気にならないように、予防し、暦年齢ではなく、生物学的年齢(リアルエイジ)を若く保ち、健康を維持し、老化を遅らせるという考え方が生まれました。これがアンチエイジングです。
今回は、このアンチエイジングとカルシウムについて、触れてみましょう。

歳をとるとともに、身体の中のホルモン(例えば女性の場合、新しい骨を作るエストロゲンなど)の減少により、骨量が減少します。その他、加齢に伴い小腸でカルシウムの吸収が低下したり、腎臓で尿へのカルシウムの排泄が増加したりしますので、このような状態が続くと、カルシウムが不足し、骨からカルシウムを取り出し、骨粗鬆症などの病気を引き起こします。

このような状態になるのを予防し、少しでも骨の老化を遅らせるためにも、若いころから日常的にカルシウムを積極的に摂取して、骨量を増やしておくことがとても重要であり、そのことがアンチエイジングに繋がります。

リアルエイジを若く保つためには、身体の基礎ともいえる骨、歯等のアンチエイジングを進めることは基本といえます。見た目だけでなく、健康的に、はつらつとした人生を送るためにも、カルシウムを継続的に摂取する事が大切ですね。

 

参考:

井上聡「カルシウムとアンチエイジング」(CINICAL CALCIUM Vol.18, No.7 2008年7月号)

日本抗加齢医学会ホームページ http://www.anti-aging.gr.jp/anti/index.phtml

iihone.jp(骨粗鬆症ホームページ)   http://www.iihone.jp/colum/column20110317/colum_47.html

アンチエイジングネットワーク http://www.anti-ageing.jp/

骨のアンチエイジング http://www.antiaging-net.jp/antiage-bone.html

医療と健康「日本医師会ホームページ」 http://www.med.or.jp/chishiki/kotu/002.html