まだまだ足りないカルシウム摂取
今年5月に厚生労働省より平成22年の国民健康・栄養調査の結果報告が発表になりました。
今回は初めて、『世帯の年間所得と体型及び主な生活習慣の状況』について把握・分析し、所得格差と同様に『健康格差』がみられるということがわかりました。国としては今後この格差の縮小に向けて対策を練るということです。
さて、カルシウムイオン.comでは、やはり『カルシウム摂取』に着目していきたいと思います。
各栄養素には健康の維持・増進と欠乏症予防のために、「日本人の食事摂取基準」で性別・年齢別に「推定平均必要量」と「推奨量」というものが定められています。一般的にはこの推奨量に対して、摂取が足りている、不足していると考えます。
今回の報告書を見ると、男女合わせた全体では、カルシウム摂取平均値が510mgで、各年齢の推奨量(下表)に対して明らかにカルシウムが不足しています。
また、性別・年齢別に見てみると、推奨量に対して摂取量が充足しているところがほとんどありません。(下表) 特に12歳以上の男性は推奨量の30~45%、12歳以上女性は20~40%も不足しています。これは、牛乳1本分(200ml)以上のカルシウム(227mg)量の不足です。
皆さまもご存じのように、カルシウムが不足すると、骨や歯を始めとし、筋肉、神経、血圧、免疫、肌等、健康を司る全てに悪い影響を与えます。健康的な肉体・精神のためにも、毎日の食生活にカルシウムを積極的に取り入れましょう。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2010年版)http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0529-4.html
厚生労働省「平成22年国民健康・栄養調査」http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h22-houkoku.html