潤いのあるお肌にも欠かせないカルシウムイオン
首都圏では連続して乾燥注意報が出され、2月初旬には35日間連続と史上2番目を記録しました。このように空気の乾燥が続くと、お肌の潤いが気になりますね!今回はお肌の潤いとカルシウムイオンの関係についてご紹介しましょう。
私達の皮膚は一番外側に「表皮」次に「真皮」、そして「皮下組織」がこれらを支えています。この中でも「表皮」は下の図のように「角質層」「顆粒層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底層」の4つの層で成り立っています。
基底層で生まれた新しい細胞は上に押し上げられて、有棘(ゆうきょく)細胞、顆粒細胞へと形を変えて行き、最終的には角質層(10~20層)に達します。これをターンオーバー(新陳代謝)と呼び、正常な場合約28日の周期で起こります。健康で美しい皮膚にとっては健やかな角質層の形成が大切です。
●カルシウムイオンの働き
顆粒層の細胞を角質細胞に変える手助けをします。
カルシウムイオンは顆粒層に多く存在し、顆粒細胞が角質層に変化する際に必要な成分です。カルシウムイオンが少ないと、細胞が十分に変化できないため、健康でうるおいのある角質層(お肌)が作られにくくなると考えられています。
このように、カルシウムイオンは体の中の様々な部位で重要な働きをしています。体内のカルシウムイオンバランスを正常に保つためにも、日頃からカルシウム不足とならないようにしっかりカルシウムを摂りましょう。
参考資料:
表皮タイトジャンクションがカルシウムイオン流出をブロック ポーラ研究所
http://www.pola.co.jp/company/home/back/2008/20r030.pdf#search=’ポーラ タイトジャンクション’(2008.5.13)
皮膚の機能と構造 花王株式会社http://www.kao.co.jp/RD/binkanhada/ceramide/cer-01.html
肌の構造とターンオーバーの仕組み 「All About」 http://allabout.co.jp/gm/gc/8083/